釜山は、韓国の南東部にあるまちで、ソウルに次ぐ大都市であるとともに、グルメ、ショッピング、レジャーなど、観光の拠点としても知られています。
釜山国際映画祭はじめ、国際的なイベントも定期的に行われ、エキゾチックな香りも漂うまちでもあります。
釜山の気候は、韓国北部にあるソウルに比べると、ずいぶん穏やかな傾向がありますが、6~9月にかけては蒸し暑く雨が多いため、
雨具の携帯が必須となります。
写真提供:韓国観光公社
釜山を訪れる楽しみのひとつは、新鮮な海産物を味わえることでしょう。
海に近いまちなだけに、魚介類の鮮度が抜群なのです。
釜山港に臨む南浦洞地区にはチャガルチ市場があり、新鮮な魚介類がズラリと並びます。
サバ、サワラ、ヒラメ、イカ、タコなど、種類も豊富です。
なかには、その場でさばいて、刺身として食べさせてくれる店もあります。
釜山ならではの海鮮料理では、アグチムも好んで食べられています。
アグチムとは 、アンコウ料理のことで、新鮮なアンコウが、 野菜とともに甘辛いスープのなかで煮込まれたものです。
栄養もたっぷりで美味です。
釜山の市場では、魚介類のほかにも、さまざまな商品を扱っているだけに、見て廻るだけでも飽きがきません。
食料品においては、果物や野菜など。メガネ、アクセサリーといった、地元ならではのデザインが施された商品も安く手に入ります。
釜山の市街地では、南浦洞地区と並ぶ繁華街である、西面エリアも人気のエリアで、ロッテデパートをはじめ、ショッピングスポットが多く、映画館も点在しています。
写真提供:韓国観光公社
釜山は映画のまちでもあります。
1996年に始まった「釜山国際映画祭」は今や、アジアを代表する映画祭のひとつとなりました。
会期中、世界各国から映画監督、俳優、女優が集結し、さまざまなジャンルの映画が上映されます。
野外コンサートなども催され、釜山のまち全体が活気づくイベントです。
釜山市内には、緑が豊かなスポットもあり、その代表的なスポットに龍頭山公園があります。
観光と市民の憩いの場となっている公園内には、釜山のランドマークとしても知られる釜山タワーがそびえています。地上120mの高さから見下ろす眺望は雄大そのもので、釜山港、ロッテホテル、影島など、釜山の代表的な景観を一望できます。
写真提供:韓国観光公社
釜山は地下鉄網が発達したまちでもあり、地下鉄に乗って、中心街から少し移動してみるのもお薦めです。
たとえば、釜山地下鉄1号線に乗り、釜山北部に行くと、東莱温泉の界隈に出ることができます。
東莱温泉は、歴史の古い温泉で、 かつて新羅の宰相も入浴したというエピソードも残る温泉です。
泉質は弱アルカリ食塩泉で、肌にやさしく湯冷めしにくい特徴があり、冷え性や関節痛などに効き目があるとされています。
ホテルや旅館が立ち並ぶ東莱温泉のなかでも、ひときわ目を引くのは、虚心庁です。
約3000人を収容できるという大型の温泉施設には、桧の湯、洞窟風呂、露天風呂など、40種類もの湯槽があり、心身をゆったりと癒すことができる人気施設となっています。
東莱温泉の周辺には 梵魚寺や金井や金井山城など、歴史スポットも点在していて、古き良き 時代の韓国と触れることもできます。
釜山の中心街から釜山地下鉄二号線に乗り、釜山東部に行けば、韓国八景のひとつにも数えられている景勝地、海雲台海岸の付近に出ることもできます。
白砂の砂浜が2kmに及びつづく景観はうつくしく、砂浜に静かに打ち寄せる波を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいそうです。
写真提供:韓国観光公社
韓国のご旅行には、パンスターフェリーが便利です。
豪華ホテルを思わせる安らぎの空 間のなかで、大阪から釜山までの、ゆったりとしたクルーズをお楽しみいただけます。
穏やかな瀬戸内海、移りゆく空の色彩、本四連絡橋の景観も見どころ。
充実した設備を 構える船内では、ビュフェスタイルの料理、夕食後のイベントなど楽しみごとも盛りたくさんです。