写真提供:韓国観光公社
韓国はアジア大陸の北東部に位置する国です。
日本との距離も近く、韓国南部にある釜山からは、海峡を隔てて50kmほどで長崎県の対馬に達します。
韓国の国土の約70%は山岳地帯です。
残りの平野部や島に、都市や農村が広がっています。
都市は首都のソウルをはじめ、釜山、仁川、大邱、光州、大田の五つの広域都市が 、国土に点在しています。
農村部に行けば、田んぼや、ニラや唐辛子の畑など、素朴な風景が広がっています。
韓国の緯度は、日本でいえば、大阪府から宮城県あたりに相当します。
ただ、大陸から の季節風の影響で、気候は日本とは少々異なっています。
韓国の夏は、日本よりも蒸し暑い日が多く、雨が多い傾向があります。
衣服は、日本と同じで問題はないのですが、雨具を持参するのが必須といえます。
一方、冬の韓国は底冷えする日が多く、コートや マフラーなどを着込み、徹底した防寒対策が必要になります。
たとえば、ソウルでは、緯度は福島県とほぼ同じなのですが、冬の気温は、札幌市近い状況となっています。
韓国の気温は、独特の韓国の町並みにも影響を与えてきました。
韓国の人々は、冬の厳しい寒さから身を守るため、住居の設備にも工夫を凝らしてきたのです。
その代表的なものが、オンドルと呼ばれるもので、台所で調理するときに出た排気を、住居の床下に通す設備のことです。
暖かくなる部分が、一階の床周辺となるゆえ、韓国の伝統的な家屋の多くは、平屋が中心で、窓や出入口が小さいという特徴があります。
ただ、ここ数十年で、韓国の風景は、随分、さまがわりしました。
写真提供:韓国観光公社
1960年代の「漢江の奇跡」と呼ばれる急速な経済発展の時期を経て、ソウルや釜山といった大都市では、
東京や大阪さながらの近代的な高層ビルが立ち並ぶようになったのです。
造船、鉄鋼、自動 車など産業が発達するとともに交通の便もよくなりました。
韓国の主要都市は、鉄道や高速道路で結ばれ、バスや地下鉄も充実してきました。
高速鉄道では、2004年、KTXが開通し、ソウルと釜山の間が約3時間で結ばれるようになりました。
韓国に訪れる楽しみといえば、そのひとつに、豊かな食文化との出会いが挙げられるでしょう。
まちを歩けば、韓国料理の看板を掲げた店が軒を連ね、路地を歩けば、屋台が立ち並び、美味しそうな香りが立ち込めているのです。
韓国の料理のなかで定番といえば、肉料理が挙げられます。
写真提供:韓国観光公社
たとえば、プルコギという肉料理があります。
プルコギとは、醤油ベースの甘いタレに、薄くスライスした牛肉を漬け込んで、
春雨や野菜などと共に、煮たり焼いたりするものです。
タレには、酒や砂 糖、すりおろした果物などが使われます。
写真提供:韓国観光公社
韓国の食卓を常に彩っているといっても過言でないものは、発酵保存食です。
その代表的なものにキムチがあります。
白菜や大根などを塩漬けにして、ニンニクや唐辛子粉などを加えた料理です。
他には、チョッカルも好んで食べられます。
チョッカルとは、魚 、カキ、エビなどを塩漬けにして発酵した塩辛のことで、
キムチと同様、食欲を増進させるとともに、米ではとれないビタミン類を補ったり、
消化作用を促進する効果もあります。
韓国の料理は栄養を重視する傾向もあります。
写真提供:韓国観光公社
伝統的なものでは、参鶏湯(サムゲタン)も好んで食べられてきました。
参鶏湯とは、鶏がまるまる一匹スープに投入された料理で、高麗人参、
ニンニク、ナツメ、クリなども盛り込まれ、
古来より、夏バテなどに効き目があるとされてきました。
写真提供:韓国観光公社
韓国の文化に触れられるスポットは数多くありますが、買い物をしながら、
手軽に韓国の人々の日常と出会えるものといえば、市場があります。
たとえばソウルには、東大門市場と南大門市場という代表的な市場があり、
それぞれ、食料品、衣料品、日常品などが販売されています。
なかには韓国の古い歴史を感じさせる土産物もあります。
代表的なものは、陶磁器です。
表面が淡い青色をした青磁や、白い色を呈した白磁など、その繊細な模様、
洗練された形、絵柄などが、観光客にも人気を博しています。
韓国はグルメ、美しい自然、文化、歴史など、さまざまな魅力に溢れている国です。
日本と近いながら、いろいろな新しい発見をできる国でもあります。
韓国のご旅行には、パンスターフェリーが便利です。
豪華ホテルを思わせる安らぎの空間のなかで、大阪から釜山までの、
ゆったりとしたクルーズをお楽しみいただけます。
穏やかな瀬戸内海、移りゆく空の色彩、本四連絡橋の景観も見どころ。
充実した設備を 構える船内では、ビュフェスタイルの料理、
夕食後のイベントなど楽しみごとも盛りたくさんです。